保育中、子どもへの言葉かけが一方通行に感じることはありませんか?
何回も同じことを言っているのに子どもの返事や反応がなく、イライラしてつい大きな声で怒鳴ってしまう。
もしかしたらそれは、あなたの言葉かけに問題があるのかもしれません。
発達障がい児には、あいまいな言葉を理解しにくい特性を持っている子どもがいます。
”背筋をピン”とする動作をつければ、なお理解しやすくなります。
適切な言葉かけ
もし保育士のあなたが、「ちゃんと」などのあいまいな言葉を使って子どもたちと関わっているなら、今すぐに改善すべきです。
子どもが思い通りに動いてくれないのは子どものせいではなく、保育士のスキル不足が原因です。
保育士が発達障がい児への適切な対応(療育)を学べば、日々の保育もスムーズに進みます。なぜなら、療育のコツは発達障がい児だけでなく、健常児相手にも大いに使えるからです。
私が勤めていた児童発達支援教室では、保育士が療育のコツを踏まえていたので、当たり前ですが、療育中に大きな声で怒鳴ることは全くありませんでした。
ほんの一部ですが、よく使いがちな「保育士が言ってはいけない言葉かけ」を、適切な言葉かけに変換してみましょう。
いい加減にしなさい → あと何分で終われそう?
ちょっと待って → あと〇分待ってね
走らない! → 歩こうね
危ない! → 止まって
このように、具体的に伝えるようにしましょう。
この変換例は、楽々かあさんの子育て本にも載っています。
楽々かあさんの子育て本
発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法 (一般書 117) [ 大場 美鈴 ] 価格:1,728円 |
私のいた児童発達支援教室でも、保護者待機室に置いて自由に読めるようにしていました。
楽々かあさんは、発達障がいのお子さんを持つお母さんで、育児をしながら著述活動と発達障害育児に役立つアイデア支援ツールを制作しておられます。
発達障がい児を持つ保護者さんだけでなく、保育士にもとても勉強になる内容なので、ぜひ読んでみてください。
できれば経費で買っていただいて、いつでもどの保育士でも読める環境ができれば望ましいですね。理解ある園長先生だといいのですが…。
ちなみに、こちらの「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」も児童発達支援教室に置いていました。
発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法 [ 大場美鈴 ] 価格:1,620円 |
保育士は子どもに学ぶ
保育士は自分だけでスキルアップしていくのは難しいです。
子どもと関わり、保護者と関わり、様々な角度からアプローチし、執行錯誤しながら学んでいきます。
子どもも保護者も保育士の先生です。
日々、学びとって自分のものにしていきましょう。
インタネットを見ていると、ご自身が発達障がいだったり、お子さんが発達障がいだったりする方のホームページが目につきますが、当事者の方の言葉はとても参考になります。
時間があればネット検索して学びとってください。貪欲に(笑)
療育のコツは保育に必須です。
療育のコツを学ぶには、療育施設で発達障がい児に関わることが近道です。
もし、療育施設に転職をお考えなら、保育士専門の転職サイトをのぞいてみてください。非公開情報も多数揃っています。