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保育士が療育施設に転職するべき理由

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保育士って大変だけど、やりがいがあるし、社会貢献しているし、誰かのためになっているし、何より子どもたちの笑顔を引き出せた瞬間は、何ものにも例えられないほどの嬉しさと感動を感じることができる、すばらしいお仕事ですよね。

その反面、業務内容が多種多様でいろいろなことができなきゃダメだし、サービス残業は多いし、保護者対応は緊張するし、先輩保育士は怖いし、何より給料が安い!

あすた
あすた
もしあなたが、この中の1つでも今感じているなら、それを解決する方法があります。

保育士の業務内容

保育士の業務は、その名の通り保育です。では、保育とは何なのか。

「子どものお世話」
というのが一般的なイメージでしょうか?

「ただ子どもと楽しく遊んでいるだけ」
児童発達支援教室にいたときにも言われました。

まぁ、はずれてはいませんね。ちなみにWikiでは、
「乳幼児を適切な環境のもとで健康・安全で安定感をもって活動できるように養護するとともに、その心身を健全に発達するように教育することである。 保育は基本的に、乳幼児(つまり乳児および幼児)を養護し教育することであり、『養護』と『教育』が一体となった概念である。」
とありますが、他にもこんな業務をしています。

・子どもと遊ぶ
・基本的生活習慣の指導
・集団生活を通してルールや社会性を育てる
・保護者対応(適切なアドバイスなど)
・事務的作業(設定保育の計画・準備、月案作成、おたより作成など)
・その他(研修、会議、外部連携、掃除など)

言葉にすると、そんなに大変でもなさそうな感じがするかもしれませんが、例えば「子どもと遊ぶ」ためには「設定保育の計画」が必要です。

設定保育の計画は「日案」とも言われ、その名の通り毎日作ります。
内容は「遊び」「ねらい」「配慮」「手順」「準備物」などを記載し、終わったあとに「反省」があります。
「月案」は月単位。他にも「年間」「学期間」などもあります。

保護者対応はお母さん相手に話をしますが、若い保育士の場合「お母さんの経験」がないため、なかなか保護者の気持ちに寄り添うことが難しく、保護者からも頼りない印象を持たれます。
話すことがあまり得意ではない人はつまづきますね。ストレスもたまります。

あすた
あすた
私も話すことはあまり得意ではない方なので、児童発達支援管理責任者として保護者相談をおこなう場面では苦労しました。

会議も欠かすことのできない大事なものになります。
子どもに関することを共通理解して対応を統一する必要があり、課題のある子どもへの対応は、みんなで話し合って決めるからです。

保育士のスキルは、保育の経験を積むことで養われます。

保育士になるために勉強しますが、経験からでしか培えない技術や手法があります。
子どもへの対応は、子どもとの関わりの中で育ちます。

もちろん、はじめからうまくはいきません。
自信のなさは子どもたちに伝わり、なめられることもあります。
特に、発達障がい児への対応には戸惑うことでしょう。
いきなり考えもつかないような行動に出たり、話をまったく聞いてくれなかったり、対応に困って茫然とすることもあるかもしれません。
先輩保育士に聞いても解決しないこともあるでしょう。
なぜなのか。それは、保育現場の保育士が、発達障がい児への対応のポイントを知らないからです。

発達障がい児への対応は、療育施設でないと学べません。
児童発達支援事業所や放課後デイサービスなどで、療育をしている先輩保育士のアドバイスのもと、保護者とじっくりと向き合ってこそ培われます。

保育現場の人間関係

保育士というと、子どもに笑顔で接する優しい印象があるかもしれませんが、実際はどうでしょう。
どこの職場でもそうですが、いろいろな人がいます。

・自己中で自分のやり方を押し付けてくる保育士
・園長先生の前では「できる先生」、普段は人任せの保育士
・保護者への話は上手で受けはいいが、あまり子どもと向き合っていない保育士
・人の好き嫌いが激しく、気に入らない保育士をいびる保育士

ほんの一部ですが、私が実際に一緒に仕事をした人たちです。
精神的にしんどすぎて、体重が6kg減ったこともありました。

保育士の本業は子どもとの関わりです。
なので「子どもたちのために」と頑張る保育士さんも多いはず。ですが…

頑張りすぎてつぶれてしまっては元も子もありません。

精神的につらいとき、ある程度の我慢は必要かもしれません。

保育士としてのプライドも大切にすべきです。
それでももし、限界を迎えそうになったら、辞めることをおすすめします。

「限界を迎えそうになったら」で「限界を迎えてから」では遅いです。
例えば、「夜眠れない日が続く」とか、「その人が同じ空間にいるだけで息が苦しい」とか、あきらかに体調がおかしいと感じる場合は要注意です。

保育士給料比較

保育士の給料は低いとよく言われていますが、実際のところはどうでしょう。
「はい、その通りです。」(即答)

公立と私立では違いがあり、公務員保育士と呼ばれる公立保育士が、月給約30万円に対し、私立保育士は約23万円といわれています。

あすた
あすた
ちなみに私は、学費免除の条件で3年間超安月給でした。
はい、それはもう、言えないくらいに…笑

公立保育士になれればいいですが、年齢制限や難易度の高い試験があり、倍率は1.5倍~23.3倍と狭き門となっています。

療育施設(児童発達支援、放課後デイサービス)でも給料は私立保育所とあまりかわりませんが、児童発達支援管理責任者になると少し高くなります。

児童発達支援管理責任者になるには、規定の施設などに5~10年以上従事しているという条件つきで、研修を受けます。(相談支援業務5年以上、直接支援業務10年以上)

児童発達支援管理責任者は、利用の子どもの「個別支援計画」を作成し、その計画の目標や手立てに沿って療育できるよう、職員を指導します。
また、保護者と向き合い、話を聞いて、ともに子育てしていくというスタンスで相談を受けます。
実際には職員数の関係で療育を担当することも珍しくありません。

療育施設の求人は多く、新規に立ち上がる事業所も多いので、オープニングスタッフとして勤めるチャンスも大きいです。

療育施設に勤めるメリット

児童発達支援事業や放課後デイサービスなどの療育施設は、国の定めた人員基準が低く、子ども10人に対して職員2人です。
なぜこんなに低い設定なのかわかりませんが、保育所や幼稚園で加配がつくような子どもたちを、この少人数でみるのは無理があります。

人員基準比較

(療育施設)子ども10人につき2人

保育所:
(0歳児) 子ども3人につき1人
(1,2歳児)子ども6人につき1人
(3歳児) 子ども20人につき1人
(4,5歳児)子ども30人につき1人

比較してみると、療育を必要とする療育施設で、保育所の1,2歳児と同じくらいの職員配置ということになります。

実際には、危険認知の低い子どもや衝動性の高い子どももいる療育施設では、子どもの安全を守るため、また質の高い療育を行うため、基準よりも多めに職員を配置している施設が多いと思います。

もちろん事業所自体が多くあるので、中には基準通りの人数しかいなく、十分な療育ができていない事業所もあるでしょう。

あすた
あすた
じっくりと探せば良質の事業所も多数あるので、職員配置の多い事業所に勤めることもできますよ。

良質の事業所に勤めれば、少人数保育の中でじっくりと子どもや保護者と向き合うことができ、保育スキルが上がります。

また、保育所や幼稚園と違い、新規に開設される数が多いので、オープニングスタッフとして勤めやすいことがあげられます。
既にできあがっている方針だと、自分の保育感と違う場合があり、それに悩む保育士も多いですよね。

新規療育施設に立ち上げから関わることで、自分のアイデアを採用してもらいやすく、療育がしやすい環境になります。
私も立ち上げから児童発達支援教室に関わったので、療育内容など自分で決められた部分が多かったですよ。

まとめ

保育と療育について思うところを書いてみましたが、保育士の悩みや現状など、共感いただけたら嬉しく思います。

私は療育施設こそ、保育士をもっとも良質に育てる場だと信じています。
もちろん、療育現場も多種多様、自分の目で確かめる必要はありますが、新規に開設される事業所も多い業種なので、可能性は大きいと思います。

現状を冷静に見返し、自分にとっての選択肢を挙げ、よりよい未来になるよう決断しましょう。
そのための準備として、転職サイトに登録することは、未来への第一歩です。

もし、療育施設への転職に興味がおありなら、保育士専門の転職サイトをのぞいでみてください。非公開情報も多数ありますよ。
あなたがやりがいを持ち、前向きに保育士の仕事ができますように。