保育士の仕事って、業務が多くて、サービス残業も多くて、保護者対応に気を遣って、命を預かる大事な仕事なのに、給料が安くて、なんだか軽く見られてると感じている人はいませんか?
保育士は気が強い人が多いから、人間関係にも苦労しているのではないですか?
「もうこんな保育所辞めてやる!」とまで思っている、そこの保育士のあなた。
勢いで辞めてしまうのはちょっと待ってください。
今の状況を冷静に見極める
今、あなたはとてもつらい状況にありますね。
保育に理想を夢見て保育士になったはずなのに、何があなたを「保育士を辞めたい」とまで追いつめているのでしょうか?
- 思うような保育ができない。
- 保護者とうまく話せない。クレームを言われた。
- 先輩保育士にいじめられる。
辞める前に、ちょっと打開策を考えてみましょう。
①思うような保育ができない。
新任保育士は必ず悩みます。
・自分の計画通りに子どもが動いてくれない。
・先輩保育士のように立ち回れない。
など。
単純に保育スキルの不足が原因の場合が多いです。
日々の子どもとの関わりから経験を積み重ねることで、保育スキルが上がり解決していきます。時間はかかりますが、保育士としての試練ですね。
②保護者とうまく話せない。クレームを言われた。
経験から話術がアップしていくので、保護者を避けずに積極的に話してみましょう。
保護者と話す時間が増えればお互いの理解が深まり、誤解なら溶けます。
話術に自信がない場合は「うまいこと言おう」と思わず、保護者の話を傾聴(相手の立場になり共感しながら聞く)します。
親身に話を聞いてもらえたことで保護者は安心し、信頼が得られます。
③先輩保育士にいじめられる。
いじめる先輩保育士を避けずにコミュニケーションをとってみましょう。
行き違いがあったり、被害妄想の場合もあります。
自分の思いや保育感など、話し合ってみると方向性が変わることがあります。
それでもダメなら、主任や園長に相談してみましょう。
今あげたことよりもっと深刻な悩みがあったり、仲のいい同僚に相談するなど、いろいろとやってみても改善されなかったら、退職することも考えていきます。
退職の準備
退職することを決断しても、まだ退職届けを出してはいけません。
退職した後のことも考えて準備しましょう。
- いつ辞めるのかを決める。
- 辞めるまでにやっておくことを確認する。
- 転職先を探す。
①いつ辞めるのかを決める。
退職届けを出すのは退職の1ヵ月前くらいでいいですが、自分の体調とも相談しながら、引継ぎ期間も考えて決めます。
焦りは禁物。落ち着いて冷静に考えましょう。
②辞めるまでにやっておくことを確認する。
仕事の引継ぎ内容、健康保険証の返却、雇用保険被保険者証の受け取り、有給休暇についての規定の確認など、チェックしておきましょう。
③転職先を探す。
辞めてしまえば当然給料はもらえません。
失業保険も、自己都合退職の場合は3ヵ月は受け取れないので、貯金があまりない場合などは、早めに次の職場を探しておく必要があります。
退職後、早期に再就職が決まったときに、残りの給付日数に応じてもらえる「早期就職手当」(再就職手当)という制度があります。自己都合で退職した場合は規定により、待期期間満了後1ヵ月間は、ハローワークか職業紹介事業者の紹介による再就職でないと手当がもらえないので、注意が必要です。
退職
園に退職を伝えるのは、法的には2週間前で問題ありませんが、人員補充や引継ぎなどもあるので、1ヵ月前くらいが一般的です。
「退職届け」と「退職願い」の違いはご存じですか?
「退職します」と退職を申し出る書面です。一度提出すると、退職の撤回はできなくなります。
「退職したいので認承をお願いします。」といった意味合いの書面で、園側の承認があって退職が決まります。承認前だと撤回も可能です。
退職届けと退職願いの違いはおわかりいただけたでしょうか?
退職届けと退職願いは、両方出す必要はありません。どちらか1通でOKです。
退職したら「離職票」を持ってハローワークへ行き、失業保険の手続きをします。
退職前に、離職票を自宅に送ってもらえるのか、取りに行くのか確認しておきましょう。
まとめ
保育士は、未来ある子どもたちを導く、本当に尊い仕事です。
ほかの職種にはない宝物(子どもの笑顔・成長、保護者の感謝など)をもらえるすばらしい仕事です。
たまたま今いる保育所が良くなかっただけで、転職すればもっといい環境が待っているかもしれません。
退職までの準備が整ったら、1歩踏み出しましょう。個人的には療育施設(児童発達支援事業、放課後デイサービスなど)がおすすめです。
もし、保育士を辞めないのなら、保育士専門の転職サイトをのぞいてみてください。非公開情報も多数揃っています。
あなたがやりがいを持ち、前向きに保育士の仕事ができますように。