音楽遊びにもいろいろありますね。手遊び、楽器遊び、歌遊び…。
はじまりの会やおかえりの会にもかかせません。
毎日ピアノの音とともに遊びが展開されていると思います。
ピアノを弾くことに自信ありますか?ちゃんと練習していますか?
保育士の学校に通う生徒さんに「ピアノに自信がありますか?」と聞いたことがあるのですが、30名のうち、1人も手を挙げなかったことがあります。
ピアノに苦手意識を持っている人が多いですね。
リトミック
リトミックを取り入れている保育所や幼稚園も多いと思います。
リトミックとは音楽教育の1つで、音楽を聴き、合わせて身体を動かすことで、社会性・表現力・創造力・集中力などを養います。
児童発達支援事業や放課後デイサービスでも取り入れているところが多く、講師を呼んでおこなったり、保育者が勉強して日々の療育に取り入れたりしています。
ピアノに合わせて身体を動かす
一番オーソドックな手法ではないでしょうか。保育者がピアノを弾き、リズムに合わせて身体を動かす遊びです。
曲目も動きもパターンが決まっていて、ピアノの音と同時に身体が反応して動く子どもたちも多いですね。
園全体の遊びとして行うこともあり、「待つ」訓練にも使われています。
発達障がいの子どもの中には、ボディイメージがつきにくい子どもがいます。
新しい動きの場合は、保育者の動きを見てすぐに同じ動きができないので、苦手意識を持ったり意欲が下がったりしてしまいます。
そうなる前に正面に立ってお手本を見せながら練習します。自由遊びの時間に練習しておくのもいいですね。見通しも持てますし。
決まったパターンを一通りしておしまいというのが一般的だと思いますが、たまにはアレンジもおすすめです。
動きを子どもと一緒に考えるのも楽しいです。導入にもなりますし。
楽器遊び
楽器を使った遊びです。
拍子打ちや合奏につながり、運動会や発表会で披露することも多いです。そのため練習が多く、保育所や幼稚園で行う場合は、気持ちが下がる子どもも結構いますね。
リトミックで行う場合は、正確さよりも楽しさを重視しましょう。
椅子に座って行うのではなく、立って踊りながら鳴らすのも楽しいです。タンバリンをお尻でや頭で叩くなどのアレンジもいいと思います。
聴覚過敏の子どもの場合、音が嫌で参加しない場合があるので、大きい音の鳴る楽器から離れた場所に移動する、小さい音の楽器にする、などの配慮が必要です。
音の大きさだけでなく、特定の音を嫌がる子どももいるので、事前に把握しておくのが望ましいです。
ピアノを上手に弾いているように聞こえるちょっとしたコツ
①とにかくメロディを練習してレパートリーを増やす。
②左手(伴奏)は簡単なもので。(ドソミソドソミソなど)
③テンポを一定に保つ。
④不協和音に気づく。(気づいたら修正する)
この4つで結構それなりになりますが、特に大事なのは「④の不協和音に気づく」です。不協和音のまま弾いていると、とにかく下手に聞こえます。
ハ長調の曲なら「ドミソ」「ドファラ」「シレソ」の3和音で、だいたい弾けます。不協和音に気づいたら、この3つの和音のうち、不協にならないもので弾くだけです。
ハ長調ではない曲の場合、楽譜を見ずに弾ける人は、全体の音の高さの差が1~2音なら構わずにハ長調にして弾いてしまいましょう。あまり元の高さからはずれると子どもが歌いにくいので。歌でないなら、音の高さの差は気にせずハ長調で弾いてOKです。
楽譜を見ないと弾けない人は、弾ける人に弾いてもらってください。(笑)
発達障がいではなくても、誰でも得意と苦手があります。苦手は頑張っても伸びゆっくりですが、得意は早いです。
大人も子どもも同じです。凸凹の凸を伸ばしていきましょう!